私の知り合いのフライフィッシャー/キャスターの中で、もっとも低い位置からキャストを繰り出す人が筒井さんだ。フォワードのストップ位置、すなわちプレゼンテーションキャストの終了ポジションとしてもっとも快適な場所を決め、そこで完結するためのテクニック、ロッドの硬さ、振り方のテクニックなどを整頓している彼の言うことはきわめて論理的、傾聴に値する。ソルトウォーター派であるが、ショートキャストの重要性を強調する人〈東〉
「僕は、上半身の筋肉とか腕の筋肉とか、ほかの人より強いとは全然思わないです。どっちかっていうと非力なほう。僕がキャスティングを行なう手のポジションって、いろんな人と比べて低いと思いますが、僕はあそこが快適なんですね。フォワードのストップがここで決まっちゃったので、そこから逆算してバックの止める位置を決めている感じです。磯でフライフィッシングやったりするときはハイバックスタイル。バックキャストでは高く止めて障害物をクリアして、フォワードではサオを下に持ってきてパワフルな位置で止めてプレゼンテーション。でもロッドの振り角度自体は狭いです。