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新藤忠伸さんのキャスティング方法

新藤忠伸さんのキャスティング方法

新藤さんは日本の渓流で使うハイスピード/ハイラインを考え続けている〈東〉 「ハイスピード/ハイライン (HS/HL)」。シャルル・リッツが残した呪い、ないし思考のヒント。彼の著作と、手ほどきを受けた人々からの伝聞、そして監修した数々のフライロッドから真意を測るしかなく、それがゆえに今まで語り継がれてきたテクニック。そして「ジーニアス・ロッドメーカー」の新藤さんは、日本の渓流で使うHS/HLを考え続け、この形に到達した。できるだけ高い所でティップを移動させるためにロッドハンドを高い位置で動かし、ボリューム感に富んだフライを上からトラブルなく落とす方法論だ。「ハイスピード」よりも「ハイライン」に軸足を置くメソッド〈東〉   「私にとって、ハイスピード/ハイラインの目的は単純で、トラブルがなく円滑に釣りができるっていうことです。誰もが失敗なくできれば一投でポイントにフライを投げたいわけじゃないですか。その正確性を考えれば、なるべく脇を締めて、小さな動きをしたほうがサオ先を真っすぐ動かしやすいと思います。ただラインの軌道が落ちてフライを障害物や木に引っ掛けたら意味がないので、高く保ちたい。その2点をぎゅっと凝縮したのが、私たちが今やっているHS/HLだと思っています。長いリーダーに頼らない釣りをしようと思うと、自ずとHS/HLというテイストがどうしても必要になってくるというふうに考えています。ロッドティップに高い位置を通させることがとても大事で、そのためにキャストのスタートと同時にリストを使ってティップ位置を引き上げ、パワーを伝えるのです。」  

新藤忠伸さんのキャスティング方法

新藤さんは日本の渓流で使うハイスピード/ハイラインを考え続けている〈東〉 「ハイスピード/ハイライン (HS/HL)」。シャルル・リッツが残した呪い、ないし思考のヒント。彼の著作と、手ほどきを受けた人々からの伝聞、そして監修した数々のフライロッドから真意を測るしかなく、それがゆえに今まで語り継がれてきたテクニック。そして「ジーニアス・ロッドメーカー」の新藤さんは、日本の渓流で使うHS/HLを考え続け、この形に到達した。できるだけ高い所でティップを移動させるためにロッドハンドを高い位置で動かし、ボリューム感に富んだフライを上からトラブルなく落とす方法論だ。「ハイスピード」よりも「ハイライン」に軸足を置くメソッド〈東〉   「私にとって、ハイスピード/ハイラインの目的は単純で、トラブルがなく円滑に釣りができるっていうことです。誰もが失敗なくできれば一投でポイントにフライを投げたいわけじゃないですか。その正確性を考えれば、なるべく脇を締めて、小さな動きをしたほうがサオ先を真っすぐ動かしやすいと思います。ただラインの軌道が落ちてフライを障害物や木に引っ掛けたら意味がないので、高く保ちたい。その2点をぎゅっと凝縮したのが、私たちが今やっているHS/HLだと思っています。長いリーダーに頼らない釣りをしようと思うと、自ずとHS/HLというテイストがどうしても必要になってくるというふうに考えています。ロッドティップに高い位置を通させることがとても大事で、そのためにキャストのスタートと同時にリストを使ってティップ位置を引き上げ、パワーを伝えるのです。」  

渋谷直人さんのキャスティング

渋谷直人さんのキャスティング

フライキャスティングの基本動作は、振ったサオを止め、ラインが伸びきるまでポーズしてなにもせずに待ち、そこから手を動かしてロッドを曲げ直し、また停止させるという繰り返し。しかしロングティペットを扱うときのロッドは、曲がり続けているイメージが大事なのだ〈東〉   ロングティペットを扱う手の動きのなかに、停止時間はあるんです。ただ、標準よりもとても短い。長いモノをきれいに安定して扱うために、基本を曲げて、タイミングをちょっと変化させているわけです。 湖で遠投のフォルスキャストをするんだったら、ラインが伸びきるまでのポーズの時間って厳密に必要なんですけど、日本の川であれば多分5~8m、長くても10m程度。そのラインがもう伸びきった段階、ないしそのすこし前のタイミングで反対方向への動きを始めてよいと思うんですよね。ラインがターンオーバーする前のティペットは、フライの空気抵抗のおかげで、空中でキレイに張られた状態になっているんです。イヤなスラックもなく安定しているこの状態がとても貴重で、精度のあるプレゼンテーションにはとても大事。一度たるんだものはコントロールを取り戻すのが難しくて、自分のねらったところにいかせられるわけがないんです。  

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フライキャスティングの基本動作は、振ったサオを止め、ラインが伸びきるまでポーズしてなにもせずに待ち、そこから手を動かしてロッドを曲げ直し、また停止させるという繰り返し。しかしロングティペットを扱うときのロッドは、曲がり続けているイメージが大事なのだ〈東〉   ロングティペットを扱う手の動きのなかに、停止時間はあるんです。ただ、標準よりもとても短い。長いモノをきれいに安定して扱うために、基本を曲げて、タイミングをちょっと変化させているわけです。 湖で遠投のフォルスキャストをするんだったら、ラインが伸びきるまでのポーズの時間って厳密に必要なんですけど、日本の川であれば多分5~8m、長くても10m程度。そのラインがもう伸びきった段階、ないしそのすこし前のタイミングで反対方向への動きを始めてよいと思うんですよね。ラインがターンオーバーする前のティペットは、フライの空気抵抗のおかげで、空中でキレイに張られた状態になっているんです。イヤなスラックもなく安定しているこの状態がとても貴重で、精度のあるプレゼンテーションにはとても大事。一度たるんだものはコントロールを取り戻すのが難しくて、自分のねらったところにいかせられるわけがないんです。  

筒井裕作さんのキャスティング方法

筒井裕作さんのキャスティング方法

私の知り合いのフライフィッシャー/キャスターの中で、もっとも低い位置からキャストを繰り出す人が筒井さんだ。フォワードのストップ位置、すなわちプレゼンテーションキャストの終了ポジションとしてもっとも快適な場所を決め、そこで完結するためのテクニック、ロッドの硬さ、振り方のテクニックなどを整頓している彼の言うことはきわめて論理的、傾聴に値する。ソルトウォーター派であるが、ショートキャストの重要性を強調する人〈東〉 「僕は、上半身の筋肉とか腕の筋肉とか、ほかの人より強いとは全然思わないです。どっちかっていうと非力なほう。僕がキャスティングを行なう手のポジションって、いろんな人と比べて低いと思いますが、僕はあそこが快適なんですね。フォワードのストップがここで決まっちゃったので、そこから逆算してバックの止める位置を決めている感じです。磯でフライフィッシングやったりするときはハイバックスタイル。バックキャストでは高く止めて障害物をクリアして、フォワードではサオを下に持ってきてパワフルな位置で止めてプレゼンテーション。でもロッドの振り角度自体は狭いです。  

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私の知り合いのフライフィッシャー/キャスターの中で、もっとも低い位置からキャストを繰り出す人が筒井さんだ。フォワードのストップ位置、すなわちプレゼンテーションキャストの終了ポジションとしてもっとも快適な場所を決め、そこで完結するためのテクニック、ロッドの硬さ、振り方のテクニックなどを整頓している彼の言うことはきわめて論理的、傾聴に値する。ソルトウォーター派であるが、ショートキャストの重要性を強調する人〈東〉 「僕は、上半身の筋肉とか腕の筋肉とか、ほかの人より強いとは全然思わないです。どっちかっていうと非力なほう。僕がキャスティングを行なう手のポジションって、いろんな人と比べて低いと思いますが、僕はあそこが快適なんですね。フォワードのストップがここで決まっちゃったので、そこから逆算してバックの止める位置を決めている感じです。磯でフライフィッシングやったりするときはハイバックスタイル。バックキャストでは高く止めて障害物をクリアして、フォワードではサオを下に持ってきてパワフルな位置で止めてプレゼンテーション。でもロッドの振り角度自体は狭いです。  

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